金沢ねいろクリニック

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【2025年度 診療実績のご報告】 ライン

当院ではこの1年間、地域の皆さまが住み慣れた場所で安心して過ごせるよう、全力で駆け抜けてまいりました。今回は、2025年度(2025年4月〜2026年3月)の診療実績をまとめましたので、ご報告させていただきます。

この1年間で、新たに226名の患者様とのご縁をいただきました。 その内訳を見ると、ご自宅で療養されている方が107名、施設に入居の方が119名となっています。

「家に戻りたいけれど、家族だけで支えられるか不安」 「施設に入っているけれど、最期まで手厚い医療を受けさせてあげたい」 など、多様なニーズに寄り添い、約半数ずつ、それぞれの場所での生活をサポートさせていただきました。

悪性腫瘍の内訳としては、肺癌が約半数を占め、消化器癌(胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌)が続き、乳癌脳腫瘍や、横紋筋肉腫悪性黒色腫(皮膚癌)歯肉癌なども診療させていただきました。

私は呼吸器内科が専門ですので、肺癌の診療経験はもちろん豊富ですが、その他の悪性腫瘍に関しても緩和治療の経験を積み重ねておりますので、引き続き、安心して任せていただければと思います。

認知症・老衰で通院困難な方の依頼も多数受けさせていただきました。2025年には「認知症サポート医」の資格を取得しました。患者さん本人だけではなく、ご家族や施設職員など協力しながら支えていくことの重要性を感じております。

また、神経難病(筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺など)に関しても多数のご紹介をいただきました。病気の進行のスピードが、同じ病気であっても1人ずつ違いますので、柔軟で迅速な対応が必要だと感じています。

そして、昨年度は、73名の方の最期を共に過ごさせていただきました。 大切なご家族を送り出された皆さま、本当にお疲れ様でした。

在宅の現場で最期を過ごす時には大変なことや、不安もあるかと思いますが、ご本人・家族が「ここで過ごせてよかった」と思っていただけるようにするのが、当院の使命だと考えています。

深夜の往診でご自宅に伺い、ご家族の不安を少しでも和らげたいと走る時。そしてお見送りの瞬間、ご家族が涙の中に「ここで過ごせてよかった」という安堵の表情を浮かべられた時。そのたびに、私は「これこそが、私たちが果たすべき使命なのだ」と強く確信します。

私は、一人ひとりの人生を一つの「旋律:メロディー」のように感じています。昨年度お見送りした73名の皆様も、最後までご自身だけの素晴らしい音色を響かせてくださいました。その最期の1音までを、一番いい形で見守り、支え続けること。それこそが、「ねいろ」という名に込めた覚悟です。

2026年度も、どうぞよろしくお願いいたします。